「松井さん、それじゃ、お肉の注射℃ヒしちゃうから…。」
その言葉の直後に、岸和田は腰を沈め、避妊のない凶器を美弥に差し込んだ。
「ふん゙ぅぅぅ…っ!!」
美弥の表情がいよいよ険しくなる。
旦那意外の男が始めて自身を侵すのだ。
男の下腹部と女の股間が密し合う。
岸和田が腰を引くと肉棒に持ち上げられ、彼女の肉襞が立ち、腰を沈めると、秘穴にずべてが巻き込まれる様に歪み捩(ねじ)れる。
男は自身に媚びる粘液と共に、肉の細やかで卑猥な感触に心躍った。
人妻といえど、19歳の身体はこうも、従順で無垢なものなのか。
早熟ゆえのぎこちなくも、奥ゆかしい締め付けが、肉茎を蹂躙して止まない。
男の先端を彼女の最奥に届け、肉の壁にねじ押すと、それだけで、美弥は悶え、唇が震えていた。
自身の尊厳を売り渡した情けなさと、岸和田に対しての機嫌取りが女に圧し掛かる。
しかし、岸和田は美弥のその健気な姿勢にさらに高揚を覚える。
彼女達は無力なのだ。
何も持たない人間が、唯一できる事が、SEXなのだ。
股を広げ、ひっくり返された蛙の様な姿になりながら、膣内に抽送を受け、自らの存在価値に変えるしかないのだ。
次第に男の腰の振り子も速度を増す。
ずちゃり!ずちゃり!と絡み合う肉が互いにとろけ、一つになる感覚が男に発射をもよおした。
「はああんっ!!いやんっ!あはんっ!!あああぁ!!!」
美弥の口からは、押し寄せる喘ぎが溢れ、室内を切り裂いていた。
彼女は男の為に、懸命に演じていた。
灼熱の肉棒が膣内を駆け抜け、突き当たりの肉壁に槌となりて打ち、地響きの様に女を突き上げられた。
男の凌辱に、次第に美弥の記憶や思考がかき回され、もうどこまでが演技で、どこまでが官能かさえ定かではない程に朦朧とする。
それでも旦那以外で身体は感じるはずは無いと、美弥は自らに言い聞かせ、何度も頭の中で己の演技を鼓舞し、男の喜びそうな喘ぎを叫んだ。
「ああぁぁ――っ!締まるっ!締まるぅぅぅ!!」
岸和田はベッドが揺れ跳ね、軋むほどに腰を女に打ち、両手を豊かな双乳にしがみ付かせ、最後の時を感じた。
男の全身が強張り、乳を揉む手が、極限まで柔肉を貪り握った。
指と指の隙間から透白の乳房の肉が零れ張る。
岸和田は下腹部で、満たさせたエネルギーが暴発する瞬間を感じた。
「あ゙あ゙っ!!」
それが、男の最後の唸りであった。
男の身体は一瞬にして、静寂を戻した。
しかし、女にとっての悲劇はその直後であった。
舞台は幕を閉じ、終わったはずの演技は裏切りを見せた。
「あはああああぁぁんっ!!」
吐き出す様な喘ぎの直後、美弥の身体の底から突き上げる衝動が、彼女のずべてを壊した。
不意に美弥の全身が毛羽立ち、ブルブルブルっ!!と激しい身震いが彼女を襲った。
演じながらも、しかし、女は気付かぬうちに、絶頂への階段を上っていて、そうして、遂に昇天を果たしてしまったのだ。
止め様のない震撼だった。
はゔぅぅ――と、叫びながら、女の身体が腹部を頂点に再びブリッジに曲がった光景に男は喜んだ。
(う…嘘っ!!)
胸中で慟哭が響き渡り、予期せぬ身体の咆哮に美弥は今にも泣きそうになった。
旦那との情事は、一度もイッタ≠アとなんてなかった。
それが、他人の姦淫で、人生で初めて、津波にさらわれる感覚が彼女を襲い、心身をグシャグシャに砕いた。
女の視界には、涙で滲んだ天井が蛍光灯と共に揺れていた。
男のポンプが吐き出す吐瀉物を女の肉体は収縮を繰り返し、欲し、貪り汲み上げる。
絶頂から幾ばく経とうとも、女の身体は津波が寄せては返し、岩壁に打ち付ける様に、揺さぶられビクリ!ビクリ!と痙攣していた。
その理解し難い鼓動が美弥の胎内でズキュン!ズキュン!と悲しく鳴り響いていた。
岸和田は満足そうに、自身を女に咥えさせたまま、首を下げ、目の前の乳を愛撫した。
唇で突起を吸い上げ、舌に乗るコリコリとした弾力を楽しんだ。
「松井さんは、いつもHの時はイクの!?」
「いいえ…。初めてです。」
美弥は首を振り、小さな声は唇から漂った。
「そうかい!そうかい!!」
男は美弥の女体の脈動が肉棒越しに押し寄せ、その甘美な感触に満足そうだった。
「先生、その…。」
美弥は何か言いたそうにした。
「そろそろ、注射、抜いてくれませんか!?」
「ああ、これかい!?」
岸和田は男と女の結合部を見下ろした。」
「でも、これは、松井さんが勝手に、咥えているんじゃないかな!?」
男はどうにもならない、女の身体を揶揄した。
「す、すいません。」
美弥は貌を横に向け、視界を逸らした。
男は再度、乳首を執拗に弄ぶと、壁にかかる時計を一瞥し、ようやく、女の中から一物を抜き取った。
「では、松井さん、S診療はこれで、終わります。」
そう岸和田は言いながら、ガウンの前を交差させ、身なりを整えた。
美弥は朦朧としたまま上体を起こした。
すると、岸和田は医師に戻った様な態度で、カーテンを開け、
「佐藤さん!松井さんの診療終わったから!」
と、遮蔽の無こう側に声を投げた。
すると、看護婦の手で、カーテンは全開にされた。
室内に人がいるとは思わず、驚き息を飲み、顔色を蒼くする彼女は自身のはだけた前を慌てて繕った。
しかし、最初からそこにいた看護婦には、美弥の音や喘ぎや、肉同士のぶつかる音まで丸聞こえていた。
看護婦は彼女を瞥見するでもなく、足元にスリッパを揃えて出した。
気を使いあえて視線を合わせない様にでもしているかもしれない。
しかし女同士とあって、伝心する女のみじめさが、美弥には痛かった。
彼女は力ない足取りで、床に踵を下ろした。
「では、これで、事後処理の方をしてください。」
そう渡されたのは、濡れたタオルだった。
美弥は直立したせいか、股間に構える女の口から、白く濁った粘液が溢れて、腿に伝った。
看護婦が背を見せるのを見計らい、彼女は股間を開き拭った。
時刻はちょうど、13時になっていた。
「官能小説:名器を凌辱される女達より」