〜決戦の時〜

辺りの空気が一瞬にして張り詰めた。
「お前は…!」
シーツの上に胡坐をかく男は血相を変えた。
慌てて、セイラの交差した両手首を掴み、引き上げるや、彼女を盾にした。
そうしながら、ブルートは警戒しながらゆっくりと床へ足を下ろしたのだ。
ベッドの横に備え付けられた机の上にあるブロンズ像を手に取ると、それを振りかざした。
「その銃を下げろ!」
狼は目を血走らせながら、叫んだ。
「このばあさんの頭が割れてしまうぞ…!」
凌辱者は威嚇に屈しなかったのだ。
ハッと失態に気付いたのは、ダンカンの方だった。
ベッドの横に伏している老婆に気付かなかった。
ちょうど、薄明かりと、ベッドの影に死角のように、倒れていたのだ。
「さあ、下ろせ!」
ダンカンは、男の剣幕に抗えなかった。
(ダメだ!これでは、引き金を引けない。)
この男なら、おばあちゃんを撲殺しかねない。
目の前で、構えられた猟銃は微動だにできない。
セイラはその様を見、再び訪れた救いの手が消えてゆく絶望感を抱いていた。
「聞いているのか!その銃を下ろせと言っているんだ!」
男が短気を起こし、今にも像を振り下ろしそうになっている。
(ああ、おばあちゃん!)
孫の祖母を思う気持ちは張り裂けそうなくらい切なく膨らんだ。
(私がおばあちゃんを助けるしかないんだわ!)
その時であった。
セイラは、臀部を男に向けているのを好機に、つま先立ち、なんと自ら穴を男に被せたのだ。
勃起の先端へと、肉穴をあてがうと、なんと、その一点に女は体重をかけ、中へ男をいざなったのだ。
「ちょ…な、何しやがる!このガキ!」
セイラの尻と男の腰が密着し、男の根本まで頬張ると、彼女は体を前後上下にスイングし、ペニスをしごきだした。
「あッ…あッ…!」
男は慌てるばかりであった。
今、少女を放しては、男は猟銃に撃たれてしまう。
セイラは、さらに下腹部をぐいぐいと締め、男の生理を促した。
レディには恥辱的な行為であったが、それでも祖母の命と引き換えるなら、仕方のない事であった。
(お願い!早く出て!!)
すると、男の表情が緩み、視線は茫漠となってゆく。
(セイラ!やめなさい!!)
その様を見て、祖母は猿轡の中で叫んだ。
膣内に射精されては、取り返しのつかない事になると慮った。
遂に男は激しく震えた。
ペニスが女に入ったまま、種を吐き出したのだ。
同時にセイラは崩れるように前に屈んだ。
すると、ダンカンは男の昇天する瞬間を狙い、彼の手にあるブロンズを撃ち落としたのだ。
ずるり!と、少女の中から男が抜けると、セイラは床に落ち、そのまま泣きながら祖母の元へと這い寄った。
一瞬の空白であったが、気が付けば銃口を眉間に突き付けられ、「狼」は完全に降伏を強いられていた。
セイラは、祖母の猿轡を解いた。
「ああ、なんて事セイラ!」
祖母は顔をしわくちゃにして、悲しんだ。
男の射精を胎内に浴びたのだから無理はない。
しかし、両手を上げている男が最後に「そういう事か…!」と頷いたのだ。
しゃがんでいるセイラを見れば、菊門からスペルマが溢れ出ていた。
つまり、最後の一発は、膣内での射精ではなかったのだ。
セイラ自ら、菊門へと男を差し入れ、祖母を救わんとしたのだった。
幾度と凌辱を受けた少女には、男の生理を理解し、射精の瞬間、完全に無防備になる事を学んでいたのだ。

セイラと祖母は、ともあれ、命の助かった事を喜び、抱き合った。
その後、ブルートは通報により、町警察に連行されていった。
翌日、新聞の片隅には、彼の顔写真と共に獄中での言葉が載っていた。
「町で一・二番を競う可愛い娘だったよ!その日のうちに2穴とものヴァージンを頂いたんだ!至福だよ!」
そう自慢をしていたとの事だった。


完。

                                                                     

     もくじ(5)