「はぁあぁあんッ!」
彼女は叫び、まるで橋梁のように背を上ずらせ、呼吸が止まってしまうような痙攣を放った。
反られた胸の腕で、豊満な果実は、ぶるるん、ぶるるん!と揺れ悶える。
両脚はぴん!と張られ、大きく開かれながら、全身を突っ張る支柱のよう。
「はッ、ああ。う、あはんッ!」
佐織は塚田の前で唇を開き喘いだ。
その姿のなんと大人びた事か。
震える舌や、珠を連ねたような奥歯、あかい薄絹をはったような喉まで、男は舐めるように覗き、観察を重ねた。
「うれしいよ、佐織ちゃん。先生だけに見せてくれた女の姿だね。」
男は笑みをたたえながら、挿入したままの指は別の何かを探り、今、それを当てた。
いわゆる、昇天とは別のツボを探していた。
膣内の天井に備わる、ざらざらとした感触。
乙女のGスポットは男の占領下となったのだ。
イカせるに比べれば、潮噴きは簡単。
男は物のついでといったふうに指を動かした。
肉壺の中で、指だけを動かせ悩ましい所を強く撫でる。
「ふ、うはぁん…。ひぃ、ひぃ…はぁあ!」
佐織の表情は、豹変し、今にも泣きだしそうになった。
身体をめぐる快楽の感触が変わったゆえだろう。
硬直した全身の中で、股間の筋肉だけが弛緩を始め、次の瞬間、宙に舞う黄金のしずくを見た。
それからは堰を切ったように、幾数もの飛沫があふれ出てくる。
ちゃぽちゃぽちゃぽ、ちゃぽちゃぽちゃぽ…!と、塚田の掌の中で、液体の叩きあう音が響き、潮は多くなるばかり。
辺りの草をこれでもかと、濡らし、おおよそ出尽くした後、男は手を止めた。
「あらら…恥ずかしいねぇ。佐織ちゃん、こんなにお潮を噴いちゃって。」
指姦の余韻に浸るように、佐織の上半身は呼吸のたび膨らみ、ぐったりと脱力していた。
「そろそろ、時間かな…。」
塚田は腕に目を落とした。
「佐織ちゃんのように、可愛い生徒はいないよぉ。」
名残り惜しそうに、彼は右手を佐織の股間へのばし、指の腹でクリトリスを撫でた。
そして左手で乳房をぐぐい、ぐぐいと揉むのだ。
むんにゅり…とした柔らかな感触が掌へ媚びる。
最後に乳頭へちゅッ!とキスをし、Tシャツを下ろし、ミニスカートを整えた。
時刻は、5時間目を終わろうとしていた。
純子と佐織が目を覚ましたのは、保健室であった。
「あ、気付いたのね。」
起き上った佐織を見つけ、保健室の担当教員増田江里子がカーテンを開いた。
「あなた達、裏山で転んで気を失っていたのよ。塚田先生が見つけてくれたんだから。」
隣では、まだ純子は眠ったままであった。
「国見さんはさっき目を覚ましたの、また寝ちゃったけど。6時間目が終わるまで横になっていてもいいわ。」
「あ、はい。」
増田は、優しく微笑んだ。
カーテンを閉め、静かに机に着いたのだ。
「身体がまだ熱い…。」
熱に苛まされていたわけではない。
現実とは思えない、膣内を大蛇でも這うような嫌悪感にまみれた時間。
実は、塚田が佐織のTシャツを捲り上げた時、彼女は目を覚ましていたのだ。
ただ、突然の辱めに声を上げられず、目も閉じたまま、塚田のされるがままになるしかなかった。
(先生が、私の身体を…。そんな…。)
信頼し、尊敬していた担当教諭に11歳の肉体は汚されたのだ。
乳房を貪られ、指は女の場所にもぐり、蹂躙を繰り返す。
果てには、身体は女の喜悦を覚え、昇天し、気づけば、股間から熱い液体がこぼれる。
それが、自身の尿であったとは。
(自分の意思じゃないのに…。な、なんで?…まるで赤ん坊のように。)
自負は欠片も残らないくらい粉砕された。
昨日までの自分とは違う肉体を持ってしまったかのような失望と絶望を抱き、懊悩を繰り返した。
「大丈夫かしら?気を付けて家に帰るのよ…。」
増田に見送られ、保健室を後にしたのは、6時間目が終わってからであった。
事故を起こした恥ずかしさもあり、増田の計らいでクラスの生徒が去ってから、教室へ戻ったのだ。
「あぁ、せっかくの写生の時間なのに…。」
純子は楽しみにしていた時間が反故になり、やや不満そうな表情であった。
「ねぇ、佐織もそう思わない?」
「あ、うん。」
佐織は俯いたまま、表情はさえない。
事故のダメージが残っているのでは、と純子が心配そうにした。
が、実は佐織は塚田に出会うのでは、と酷くナーバスになっていたのだ。
「なんだか変だよ…。佐織…。本当に大丈夫?」
教室を出ようとした時、純子が立ち止った。
「ちょっと休んでいく?」
その時であった。
「ああ、二人とも大丈夫かい?」
声の方を振り向くと、塚田が立っていたのだ。
純子の平生とは、逆に佐織はとても塚田の顔を直視できなかった。
自身の裸体の隅々まで見たその男の眼は、まるでビデオカメラのように精密なまでに肉体を記憶しているに違いない。
「ああ、先生。なんだか佐織の体調が悪くて…。」
「い、いえ。そんな…。」
佐織のたどたどしく、塚田の視線から逃れるのように、その場を走り去ってしまった。
完。