〜金田の助け〜



一枚一回の入場料1250円をいちいち受け取らなければならず、受付には手間がかかる。
大概のお客さんが1300円を出す為、そのつど、釣り銭をレジからつまみ上げ、相手の手の中へ返さなくてはならない。
煩わしいこの作業に端数を切り上げるか下げるかにしけくれと、受け付けは不満を募らせていた。
まだ、客は十人以上ならんでいる。
そして、僅かに目を離していたモニターに慎太郎が目を戻すと、必死に抗っている結香の姿が目に飛び込んできた。
(…え!?)
真後ろから立浪が彼女の両腕を羽交い絞めて自由を奪う。
ただの喧嘩だとは到底見えない鬼気迫る空気を持っていた。
結香は必死の形相で男の筋肉を払いのけんとする。
立浪の掌が時折どさくさに紛れ、結香の乳房を服の上から撫で回し、指の一本一本が悩ましげな弾力の中へ沈み女の感触を確かめていた。
「や…やめて――っ!」
音声はカウンター越しには届かぬが、画面の中で確かに彼女の口はそう叫んだ。
(なんてこった!)
結香が乱暴されているではないか。
カウンターに客がいる為に、この場を離れる事ができない。
一分一秒の時間の流れが己の中でとてつもなく永く感じる。
(早くなんとかしないと…。)
慎太郎の額からは、汗が溢れ、頬を伝い顎の先に滴った。
その刹那、モニターの中にもう一人の男の影が二人に近づいた。
金田だった。
正直助かったと思った。
ありがたい。
金田が裏方として、待機していてくれた事で、館内の異変に気づいたのだ。
ゆっくり、金田が結香と立浪に近づく。
それを見、僕は金田が立浪を取り押さえてくれるとばかりに思っていたが、その金田の右手は伸び、結香のブラウスのボタンに指をかけた。
ポチン!と、一つ、ボタンが解けた。
羽交い絞めの為、服の上からでもはち切れんばかりに隆起している彼女の胸の膨らみは、強調され、上半身は弓状に胸を反っていた。
金田の登場により助かったのは、立浪の方であった。
結香を押さえ込むのに、手を焼いていた所に、別の手が助けに入ったのだった。
その為、立浪は結香の自由を奪う事のみに専念する状況を得たのだ。
両腕の自由を奪われ、防御不能となった女の胸元をポチン…ポチン…と、一つ一つボタンを解いてゆく。
いとも簡単にボタンはその役目を奪われブラウスは大きく2つに割れ、その隙間からは、ブラジャーに包まれた雪色の双乳が顔を覗かせていた。
モニターの中で起こっている一連の出来事に僕は、己の目を疑わざるをえなかった。
(金田が…!?)
動揺を抑えきれず、お客さんに釣り銭を渡す手がワナワナと震えだした。
立浪が結香の背後から結香を羽交い絞めにしながら、彼女の曝け出された胸元を覗き込んだ。
長身の男の視線から僅か150cmの女の胸の谷間は、絶好のアングルで垣間見えた。
その視線を察知した金田は割れひらめいている、ブラウスの襟を掴んで剥ぎ取ってみせた。
シルク地が肩から滑り落ちる様に脱げ、着衣は女の背中にわだかまりを重ねた。
両腕には、袖がそのまま残り、巻きついて枷(かせ)になっていた。
男二人の暴虐に女は困惑し表情がくしゃくしゃに引きつった。
「いやっ…やめてっ!!」
胸に実る半球対の果実は、身長150cmの華奢な身体とは思えない程の重量感を醸しており、豊かな膨らみを抱え込む様に純白のブラが映えていた。
「結香ちゃんは、デカパイだねぇ〜…!!」
ブラジャーを彩るレースに指に這わせ、金田が感嘆していた。
その指先に力を込めると、パンパンに張った肉丘が、むにゅっ…と陥没するのだ。
「Eカップくらいはあるんじゃないの?まるで、マスクメロンだな!!」
そう言うと、金田は苦悶に歪む結香のキュートな顔を一瞥し、ブラの下縁と肌との隙間に指を引っ掛けた。
「ひっ……ダメっ!!……あっ!!」
結香の眼差しが、金田に懇願を送った。
しかし、無情にも次の瞬間、その純白のお椀はひっくり返されるように剥がされ、彼女の首の辺りまで、ずり上げられた。
ブラの裏地が金田に向く。
たわわに実ったマスクメロンが、大きく波打ちながら、ボロンっ!!とまろび出た瞬間であった。


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官能小説的な一言:名器は名刀、名漆器なり」