〜柚希の花〜



柚希の目は、涙も凍てつく程に慄いていた。
黒淵が、縄で女の抵抗を完全に封じようという思惑を悟ったのだ。
彼の手が素早く、女の背後に縄を走り、その仕事には手際よさが光る。
「いやぁぁぁ…っ!!」
女は思考がぐしゃぐしゃになり、混乱した。
今から、自分の体に起こる悲劇を考えただけでも、身の毛がよだち、抵抗を封じられる事だけは阻止しなければと、必死に身をよじり暴れ、逃れようとした。
それ故、一瞬、自分の視界から、周りの景色が把握できず、男の動きを見失ったのだ。
逆に正確を極めたのは、黒淵であった。
その手が、柚希を縛る。
背面の錠に一つ目の結び目をつくり、固めると、その縄は女の首元を一周し、胸に下りる。
縄が右、左と乳房を取り囲むように8の字に這いずり回る。
「な、何。いやッ!」
残った縄の端目を引っ張り、一段と締め付けを強くすると、紡錘型の乳房が圧迫され、前方に絞り出されたではないか。
「がはは…っ!!大切なおっぱいが、やらしい形に歪んじゃったね〜…。」
さらに、縄は彼女の両脚まで及んで、膝を深く屈伸させ、腿と脹脛とをくっ付け一纏めに縛った。
右脚を固定し、左も同じく縛り、最後に股間を閉じられないように、縄は両外を回り、背面で結びを終えた。
完全なM字開脚の出来あがりである。
女は座席の上で股間を突き出す格好で男二人に恥態を曝け出した。
「乳房も股間も突き出てやがる。」
黒淵が我が手で作り上げた作品を、まるで盆栽でも鑑賞するかのように、目で楽しみ、味わう。
「はは…こりゃ傑作だねぇ…。」
無抵抗をいい事に、柚希の上半身に手を伸ばし、ロケット型に絞り出された肉柔の下に掌を添え、その重さを量る様に上下に揺らせてみせた。
「やめろっ…変態っ!!触るなぁ!!」
唯一、自由な口元が抗いを見せる。
「さすがに、まだ元気が残っているなぁ…。だが、口を残したのは、柚希の可愛い喘ぎを聞く為なんだぜ!」
女は、その黒淵と石上の冷酷な視線に、まるで鎖にでも繋がれた無機質な痛みを覚えた。
「乳首も乳輪もお嬢さまをきどってやがる。」
そのきめ細やかな肌の質感はどうだろう。
不正円の果実は外光を受け、シルクの光沢を一層増す。
それに、黒淵の舌が擦り寄り、先端のピンク色を口に含んでみせた。
ちゅぱんっ!と、音と共に、柚希の身体がビクンっ!と、一瞬仰け反った。
ヒゲの男が柚希の女としての反応を楽しみ、乳首を舌の上で転がせてみせたり、くちゅくちゅ・・と唾液と乳首を絡ませ音をたててみせた。
それを、傍らで眺めながら、今が頃合いと読んだ石上はまたもや鞄からモノを取り出す。
なんと、その手にはハンディカムが握られた。
今からこのゴンドラで起こる出来事を記録する為に、用意されたモノであった。
スイッチをONに入れるとその目撃者は目を覚ました。
次第に気分が高揚する黒淵は、遂に布一枚で守られる股間に手を伸ばした。
下半身を捻り、女が抵抗を試みるが、全身を固められている身体が動くはずもない。
「ひっ……ひっ……!!」
無情に腰に下がる紐が解かれてゆく。
ついに、剥がされたパンティは力なく舞い落ち、柚希の秘裂が露になった。
スタイル良くスラッとした脚がM字に大きく開き、男の視線を惹くように聖域が複雑な肉の並びを見せた。
縦に走るクレバスを取り囲む薄めの縮れ毛が、散見され、その割れ目の中心が微かに潤う様がある。
ハンディカムには、その光景が一部始終記録されており、彼女のキュートな顔がアップに映し出されると、次第にゆっくり下に下がる。
曝け出された母性をカメラに収め、そのレンズをわざと、乳房に押しつけると、ファインダー画面の中でタポンタポンと、波打つ丸みが男の目を楽しませた。
さらに下にくだり、恥丘に群生する陰毛を撮り、叢(くさむら)から伸びた裂にレンズを向けると両脚の開脚に肉が引っ張られ、秘境が半開きの口をなしていた。
隙間から見え隠れする淫唇と、ピンク色の粘膜がヒクヒクと蠢き、男の股間を熱くした。
「こりゃ、絶品だ。」
女はもがき、わんわんと騒ぎ立てるが、石上は夢中でファインダーを眺めた。
そして、柚希を一瞥すると、今度はローアングルから、彼女の花弁を収めだした。
時を同じくして、黒淵が自身のベルトに手を掛け、バックルを外し出したではないか。
「先に俺でいいかい?」
その言葉に石上が頷いた。
「後にも楽しみを残しておけよ…。」
石上はカメラ越しに言う。
下方から上方に向けられたレンズには可憐に咲いた朱と共に、菊門が映り、背景には縄が絞った透白のロケットが稜線を描く。
それらと女の顔が一直線に並び、見事に見映えていた。
「な、何でこんな事するの。」
自身のあられもない姿に恥じらい、柚希のアーモンド型の美しい瞳からは大粒の涙がポロポロ零れだした。


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官能小説的な一言:名器とは名花である」