〜男の性〜

「男の子なら、みな、爆発の因子を持って生まれてくるの。」
俊平は椅子に腰かけたまま、動けなかった。
彼女のしなやかな指がバックルを解くと、チチチ…と、チャックを下げ、ズボンの前をV字に開いてゆく。
すると青い柄のトランクスが出た。
指はそのトランクスの前のボタンを外すと、布の隙間に手を差し込んだのだ。
「ああ…。」
男子は物怖じした声を発した。
「大丈夫。」
そう言いながら、その手は、俊平の肉塊を引っ張り出したのだ。
それは萎えて頭をもたげ、右へ左へ態度が定まらない。
彼女は5指を胴体にからめ、くいくい…と、軽く揉んだ。
「ふふ…!」
微笑みながら、顔を先端に寄せると、舌で鈴口を愛撫したのだ。
「……ッ!」
俊平の全身にゾクゾク…ッ!と疼く刺激が走った。
詩織の0の字に模った口は、朱の唇をねっとりと突き出し、躊躇なく肉塊をぬぷぷぷ…!と銜え含んでゆく。
少年の分身は生温かく濡れる粘膜の包容に満たされる。
一番敏感な部分を口であやしながら、次第に全部を飲み込み、彼女の唇は俊平の根本まで達した。
半立ち状態だった肉棒が先生の口の中でググッと膨れあがる。
「ずちゅっ、じゅぷっ。ぬちゅっ…ぬちゃっ!にゅむっ、にゅぴっ!」
艶やかな唇がぐるりと根本を抱き、舌で全身をねぶり、音を響かせ、男を慰める。
俊平は全身が炎に包まれたと思うほどの欲情の昂りをおぼえた。
「ひぃぃ…ッ!ああっ!!」
少年はたまらず、愉悦の声を漏らした。
未成熟ながらも、浅黒い男根は、すでに脈打つ血管が透けて見えるほど、パンパンに張ってしまった。
どこまで自分の肉なのか、彼女の口腔なのか、感覚は曖昧に変り、茫漠としていった。
すると、一転、詩織は口内全体をくまなく肉棒の全身に密着させ、グイぃ!と貌を引き上げた。
ぬぷぅ――ッと、根本から先端へと、愛撫の蹂躙が肉の表層を這う。
頭のみを彼女の口に残すと、再び粘膜の搾圧が、胴を滑り下り、根本まで達する。
その上下運動が幾度となく、繰り返される。
詩織は頭を上下させ、さらに首を右へ左へとひねり、動きながら、肉を捉える口は横の運動も伴い少年を天国へ誘う。
「ああッ!先生…。先生!!」
俊平は、かつて経験した事のない下腹部の疼きの昂りに畏怖し、声を出す。
「なんだか…。なんだか、変です。ちょっと待ってください!」
「ん?何が?」
詩織は肉をちゅぱん!と吐き出すと、舌の先で胴体を下から上へ、べろり!とすくいながら、上目で俊平を見て言う。
そして再び、詩織の口は肉を飲み込んだ。
「ちゅく、ちゅくちゅくっ! ぢゅく、ぢゅくぢゅくっ!」
さらに増した吸引力が俊平を襲い、その瞬間、俊平は覚悟を迫られた。
(もう…ダメだ!)
そう思うのが早いか、その後か、俊平の下腹部に張りつめた糸が、瞬く間に切れる感覚があった。
「はぁふ!!」
勝手に胸から突き上げる声に伴い、少年の下半身はブルブルブル!と震えた。
ペニスの根本の、さらに奥深い部分から灼熱がこみ上げる。
気が付けば、それが肉棒の芯を満たし突き上げてくるのだ。
(せ…先端が熱い!!)
俊平は椅子に座ったまま、天を仰ぎ、震えるだけであった。
「むふ、むふ…っ! ぢゅく、むふ!ぢゅくぢゅくっ!」
詩織は肉を含んだまま、俊平の全てを受けていた。
「先生!出てます!出てます!!」
俊平はまるで、過ちを犯し、謝るように叫んだ!

「大丈夫よ!」
それから、詩織が言葉を発したのは、暫く後だった。
その空白は時間で測れば、数秒だったかもしれないが、少年には途方も長く思えた。
詩織は口を開いて見せたが、そこには少年の吐瀉物は見当たらなかった。
「爆発。ちゃんと男の子にも起こったでしょ?」
最後に詩織は優しかった。
さっきまでの手厳しいアドバイスが嘘のようであった。
「今日で、先生のレッスンは終わりだけど、絵は続けて欲しいの。それから、今週末のコンペも是非出て。努力を惜しまない人間には、可能性は無限だと思うの。もっと自分に自信を持って生きていくの!」
俊平はその言葉を聞きながら、詩織への惜別の情と湧き上がる自信を手にできた気がした。
そしてはい。と頷いたのだった。
講義を終え、部屋のドアを開け、詩織を見送る時、俊平は
「先生。僕、絶対に佳作以上を取ってみせるから!」
と、宣言していた。
詩織は一瞬、困った表情で俊平を見ていたが、微笑み、ギュッと!彼を包容し、頑張ってね!と言い最後に部屋を去って行った。


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